粉瘤 皮膚のできもの・しこり
粉瘤は、別名「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」と呼ばれる疾患です。
皮膚の下にできる袋の中に、角質や皮脂といった皮膚の老廃物がたまったもので、外からは膨らんで腫瘍のように見えます。
痛みや赤くなるなどの症状が現れにくいため、気付かないままの方や気付いても受診されない方も多いですが、時には感染して炎症を起こしたり、悪性化することもごく稀にありえますので、気が付いたら症状がない場合でも早めに医療機関を受診されることをおすすめします。
粉瘤の治療について
粉瘤は、できれば症状がないうちに袋ごと取り除いてしまった方が無難です。
細菌感染などにより膿んでしまっている場合には、抗生物質の内服や、切開で溜まった膿を取り除くなどしてして炎症を抑えた後、改めて摘出を行う形になります。
摘出手術の流れ
まずは粉瘤のサイズに合わせてマーキングをしていきます。
マーキング後、粉瘤の袋を取り出すため、紡錘形の切開線を引いていきます。
局所麻酔を行った後、実際に切開を行い粉瘤を取りだしていきます。
粉瘤を摘出後は内部が空洞になっています。
そのため、まずは内部の縫合(真皮縫合)を行い、その後切開線に合わせて表面の縫合(表皮縫合)を行います。
これで手術は完了となります。
よくある質問 Q&A
- 粉瘤は必ず手術をしないといけませんか?
- 粉瘤は良性のものですので必ず取らないといけないわけではありませんが、治療には手術が必要になります。残したままの状態ですと細菌感染の可能性や、悪性化の可能性もありますので、手術で摘出した方が無難です。
- 保険証は使えますか?
- はい。粉瘤の治療は保険診療で行えます。
- 手術は痛いですか?
- 局所麻酔を使用して行いますので注射時に少し痛みはありますが、手術中の痛みはほとんどありません。
- 手術後に痛みはありますか?
- 大きさによって当日〜翌日まで痛みが残る場合があります。
痛みに対しては痛み止めの内服薬を処方します。 - 手術後の入浴はできますか?
- 手術を行った翌日からシャワーが可能です。
- 抜糸までの期間はどれくらいですか?
- 部位によりますが、2週間程度とお考えください。
市川市本八幡のふじた皮膚科クリニックでは、女性医師が丁寧に診察します。シミやワキ汗、巻き爪、アトピー、ニキビ、イボ、じんましんなどお肌の病気からお悩みまでお気軽にご相談ください。